混乱の中で出会った、シンプルで力強いノート術

頭の中はいつも混乱していた

転職や自分の将来を考え始めた頃、頭の中は常に混乱していました。
「やることが多すぎる」「今の仕事を続けるべきか」「そもそも何を目指していたんだっけ?」
そんな焦りや不安ばかりが先立ち、思考はどんどん散らかっていきました。


「A4ノートを横に使う」ノート術との出会い

そんな時、何気なく観ていたYouTube「PIVOT」で出会ったのが、西原亮さんが紹介していた**“A4ノートを横に使う”ノート術**です。これは、西原さんの著書である、『仕事ができる人の当たり前』から紹介されたものです。
正直、最初は「また何かいいこと言ってるなぁ」くらいの気持ちでした。
でも、内容がどこか心に引っかかりました。

「A4のノートを横に使い、1日見開き1ページだけ。表紙側からの上のページは『タスク』、下のページは当日の議事録などを記入、裏からは『学びやアイデア』を書く。しかも、たったの3つの視点で1日を管理する——①TODO、②TODOの障害、③振り返り。」

聞いた瞬間、「あ、これならできそう」と、妙にしっくりきた感覚があったんです。
複雑なルールは一切ない。だけど、頭の中のごちゃつきを整えてくれそうな力強さがありました。

何より、“シンプルなことが続かない自分”にこそ、この手法は合うんじゃないか?
そんな希望を感じたんです。

コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前
コンサルで超優秀な 上司から叩き込まれた、 時間も労力も 無駄にせず成果を出す仕事術。 誰でもできるのに、 誰もやっていない 「仕事ができる人」の当たり前とは? ◎まず4分だけやってみる ◎スケジュールは2種つくる ◎縦型ノートをヨコに使う 思考と行動、コミュニケーション、 ...

A4ノート、まさかのロッカーの奥にいた

最初は、普段使っていたA5サイズのノートで始めました。
でもすぐに気づきました。**「書くスペースが狭い。頭の中の広がりについていけない」**と。

そこで思い出したのが、以前どこかで読んだ「用紙の広さは思考の広さ」という言葉。
「そういえば、A4ノート…持ってた気がする」と、会社のロッカーを探ってみると——出てきました。新品同然のA4ノート。

だけど、それは同時に自分の“黒歴史”でもありました。
自己啓発にハマっていた時期、「これで自分を変える!」と意気込んで買ったものの、見事に3ページほどでフェードアウト。
「結局、形から入って、飽きて終わる」自分の典型パターンです。そんなノートが、ロッカーの奥でホコリをかぶっていました。

でも今回は違った。
“このノートなら、自分の未来を変えられるかもしれない”
そんな小さな希望を込めて、そのA4ノートを再び開きました。


頭の中にあるタスクをすべて書き出す

朝、ノートを開いたら、まずやるのは「思いつく限りのタスクを書き出すこと」。
その瞬間、頭の中にあった“見えないプレッシャー”が、可視化されていく感覚がありました。

でも、ただ書くだけでは終わりません。
次に、それらのタスクを一つひとつ、「優先順位」を決めていく作業に移ります。

ここで使ったのが、重要度と緊急度のマトリクスです。
これは以前業務改善のセミナーで学んだものの、結局活かせてなかったフレームワーク。
でも今回ノートに向き合う中で、改めてこれが**「機能する」**実感を得ました。

  • 【第1象限】重要かつ緊急=今日やらないとダメなこと
  • 【第2象限】重要だけど緊急じゃない=未来を変えること
  • 【第3象限】緊急だけど重要ではない=対応は必要。でも翻弄されすぎ注意
  • 【第4象限】重要でも緊急でもない=捨てていい

こう仕分けしてみると、自分の1日は第1象限と第3象限にほとんど埋め尽くされていたことに気づき、愕然としました。
メール対応や電話連絡、議事録の作成。たしかに「今すぐ対応しなきゃ」と思うけど、**本当に自分が集中すべき仕事は、もっと他にあったんじゃないか…**と。


自分で選ぶ1日を作る感覚

このノート術を続けていくうちに、毎日の過ごし方が少しずつ変わっていきました。
朝の15分だけ、会社の食堂でノートと向き合う時間を作る。
それだけのことなのに、「今日はどんな1日にするか?」を自分で選んでいる感覚が育っていったのです。


1日の終わりに振り返る安心感

特に役立ったのが、1日の終わりの振り返り。
今日は何ができて、何ができなかったのか。何が障害だったのか。
ここを丁寧に見返すことで、「やり残し」に対する不安が減り、帰り道に頭がスッキリしている日が増えていきました。

昔は、帰り道やお風呂の中で「やばい、やり忘れた…」と自己嫌悪に陥ることが日常でした。
でも今は、**「よし、明日やるべきことはもう決めてある」**と、安心して帰れるようになったのです。


習慣化の鍵は「時間と場所」

結局、どんなに素晴らしいノウハウでも、「続けられるかどうか」が一番の勝負だと思います。

このノート術が続いたのは、**「朝、食堂で、15分」**という「時間と場所」を先に決めたからです。
いつでもどこでもじゃなく、やる場所と時間を明確に限定することで、日々の流れの中に自然に組み込むことができました。

自分の生活に、少しだけ秩序を持ち込む。
それだけで、世界が少し整って見えた気がします。


まとめ:一歩目を支えてくれたノートとの対話

このノート術が、自分の人生をガラッと変えたわけではありません。
でも、**“今の自分を少しでも前に進めるための、一歩目”**を支えてくれたのは、間違いなくこのノートとの対話でした。

ちなみに、私が使用しているノートは、キャンパスのリングノートです。いろいろと文房具売り場でひかくしましたが、値段、ページ数(1か月でちょうど使い切ることができる枚数)、外装のシンプルさから、今のベストなノートです。

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ペンは、ご自分が書きやすいものでよいと思いますが、誤字があったり書き直しをすることが多いので、フリクションボールペンの黒をつかっています。さらに色が濃い目にでるタイプがあり、こちらは見た目も通常のフリクションボールペンと比べて若干高級感もありおすすめです。参考にリンクを載せておきます。

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次回予告:思考の整理をさらに深める「0秒思考」

次に私が取り入れたのは、「思考の整理」をさらに深めるための0秒思考です。
頭の中の雑音を一気に吐き出す…そんな新たな挑戦について、次回お話しします。

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