「放置された新入社員」との出会いがすべての始まりだった
去年、私の職場に3名の新入社員が配属された。だが私のセクションには誰も来ず、3名とも別のセクションに着任。そこでの扱いは「完全な放置」だった。
仕事を教える余裕がないため、与えられる仕事は「誰でもできること」ばかり。それでも彼らは腐ることなく、健気に働き続けた。結果、1年後にはしっかりと成長し、立派に戦力として活躍している。
そんな姿を見て、私は心が動いた。
「今年、私のセクションに新入社員が2名やってくる。今度こそ、彼らの成長に本気で向き合いたい」と。
実は私はかつて教育研修部に在籍し、新人研修の講師をしていた経験がある。マネジメントや育成について再び考えたいと思っていた矢先、YouTubeで偶然紹介されていたある本に出会った。
「部下をもったらいちばん最初に読む本」で見つけたキーワード「上質世界」
その本とは、橋本拓也著『部下をもったらいちばん最初に読む本』。
マネジメントは「資質」ではなく「技術」であり、誰でも習得できる。そう明言する本書の中で、「上質世界」というワードに私は引っかかった。
上質世界とは、自分にとって「理想的なもの」が詰まっている心の中のイメージ空間。それを理解しなければ、部下に何を与えるべきかも見えない。
「自分は、自分の上質世界を知っているだろうか?」
その問いが、私を4年前の転職活動時に買ったまま開いていなかった1冊へと導いた。

自宅の本棚で眠っていた「本当にやりたいこと」へのヒント
八木仁平著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』。
この本には、「自己理解メソッド」として以下の3つの柱が掲げられている。
- 好きなこと(情熱):What
- 得意なこと(才能):How
- 大事なこと(価値観):Why
この3つを掛け合わせることで「本当にやりたいこと」にたどり着けるという。
自分を知る3つの要素
①好きなこと(情熱):What
- 本やYouTubeから知識を深掘りすること
- 興味のあるテーマについて知るのが楽しい
- 気づけば夢中でメモを取っている
②得意なこと(才能):How
- マニュアルを作成する
- 講師として講義を行う
- 難しいことをわかりやすく人に伝える
③大事なこと(価値観):Why
- 他者に影響を与えること
- 利他的に、人の役に立ちたいという想い
- 相手の喜びが、自分の喜びになる
ワークを通じて言語化した価値観ランキング
- 思考と努力が人の役に立つ喜び(他者貢献)
- 信念ある自由と、他者を思いやる心(共感的自立)
- 自力で道を切り拓く人への敬意(尊敬と成長)
- 敬意のない振る舞いへの拒絶(対等な関係)
- 比較からの脱却と、自分軸の回復(自己肯定)
この順番は、自己理解を深めた結果、私が人生で最も大切にしている価値観の優先順位でもあります。
仕事の目的=価値観の統合
自分の価値観を振り返ると、最終的にたどり着くのは「他者貢献による喜び」。
ただしそれは、いきなり誰かを助けたいという単純なものではありません。
まずは自分軸の回復(⑤)から始まり、
敬意を持って人と接し(④)、
尊敬できる人から学び(③)、
信念ある自由を得て自立し(②)、
その結果として、誰かの役に立ち、感謝されること(①)。
この一連の流れが、私にとって「仕事をする目的」なのだと気づきました。
そしてたどり着いた答え。
、、、のはずでした。
ここに一度出した答えを書きました。
しかし、まだ迷っています。
本当にこれで良いのか?まだまだ自分に可能性が残されているのではないか?
その答えが出たら、ここに改めて追記します。
ChatGPTとの対話が導いた自己理解
この一連のプロセスを私は、ChatGPTとの対話によって進めてきました。
誰かに話すように思考を整理し、返ってくる言葉を受け取りながら自分の考えを深掘っていく。
ChatGPTは「答えを教える存在」ではなく、「自分の内側から答えを引き出す存在」でした。
もしこの文章を読んでいるあなたが、
「自分に自信がない」
「何をやりたいかわからない」
「自己分析が苦手だ」
そう思っているなら、まずは対話することから始めてみてください。
誰かと話すこと、自分の言葉で書き出すこと。
そして、それを整理してくれる相手がいること。
それは決して特別な才能が必要なことではなく、誰にでもできる自己理解の第一歩です。
この投稿の終わりに
自分と向き合うことは、時に見栄やプライドとぶつかることでもあります。
でも、その殻を破ったとき、はじめて本当の自分に出会えるのだと思います。
このブログを通じて、少しでも誰かの自己理解のきっかけになれば。
そう願って、私はこれからも書き続けていきます。
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