二十年以上の喫煙歴があった自分が、タバコをやめた理由

禁煙と喫煙を繰り返してきた20年超の自分が、本当に「タバコと決別したい」と思うようになったのは、やっぱり家族の存在でした。

過去にも1〜2年単位で禁煙はできていました。
でも、ふとしたきっかけでまた吸ってしまう。
それを何度も何度も繰り返してきたんです。

喫煙中は常に「吸いたい衝動」と隣り合わせ。
職場でも同僚や上司と喫煙スペースに行き、仕事の合間や帰社後のスキマ時間に1本…そんなループでした。

一方で禁煙できているときは、頭がクリアで仕事も捗る
タバコが“脳内のノイズ”を増やしていたことに気づきます。


禁煙を本気で決意したきっかけ:子どもとの約束

家族を巻き込んだ「シール作戦」

当時、子どもが幼稚園に通っていて、
お手伝いしたらシールを貼るという“ご褒美台紙”を使っていました。

これを見て、「自分もこれ使えるかも」と思ったんです。

まずは、家族に禁煙を宣言

はじめは「禁煙外来に行こうか」とも話しましたが、まずは自力で挑戦してみようと決意。
そこで、子どもが使っていた丸いタックシールを活用することに。

  • 1日タバコを吸わなかったら、子どもにカレンダーにシールを貼ってもらう
  • 毎晩のこの儀式が、小さな報酬になった
  • シールが増えていく喜びと、子どもとの約束を守る責任感が背中を押してくれた

結果、2ヶ月以上の禁煙に成功
しかも、やめたことへの後悔は一切ありませんでした。


しかし、店長時代に再喫煙:精神的にすり減らされた日々

禁煙から約1年後、当時は店舗の店長をしていました。

ある日、部下の初動対応が不十分だったお客様のクレームを、自分が引き継ぐことになりました。

このお客様は非常に対応が難しく、解決まで数ヶ月にわたる訪問や電話対応が続きました。

精神的に疲弊したある日、アルバイトの後輩からセブンスターを1本もらって吸ってしまった。

大きく肺に吸い込み、吐き出したとき——
「このストレスも一緒に吐き出せた気がした」。

それが始まりでした。

最初は“もらいタバコ”だったけれど、次第に自分で買い、持ち歩くようになり…
気がつけば完全に喫煙者に逆戻りしていました。


【再挑戦】何度も繰り返す「春需」の誘惑

禁煙と再喫煙のループ。その中でも最大の壁は、**春の繁忙期(春需)**です。

禁煙経験者ならきっと共感してもらえると思いますが、
ストレスが溜まったときのタバコは、本当に格別に「うまい」。

過去の記憶がよみがえるんです。
「ストレス解消=タバコ」という、染みついたパターン。

2023年春:また失敗…

この年の春需でも、やはり失敗しました。

「1本だけ…」のつもりが、結局またタバコを買ってしまう。
悔しかった。情けなかった。


2023年夏:結婚記念日と同期の一言が再スタートのきっかけに

その年の夏、ひとつの出来事がきっかけになります。

喫煙所での会話。

「俺、タバコやめたいんだよね」

それを聞いて、自分の心にも火が灯りました。

  • タバコ代は本来「積立資金」として貯めているはずだった
  • でも矛盾を抱えたまま吸い続けている
  • そもそも忙しすぎて吸う時間すらない毎日…

そんな現実にも嫌気が差していた。

「よし、一緒にやめよう

同期と始めた禁煙チャットグループ「禁煙の会」
以下の画像は、当時のやり取りです(名前は加工済み)。

禁煙LINE記録

同期は数日でリタイアしましたが、自分は続けられました。


結婚20周年とディズニー旅行——そして、続いている禁煙

再禁煙を決意した最大の理由はやはり「家族」でした。

2024年、妻との結婚20周年の節目に、ディズニー旅行をプレゼントしたかった。

  • タバコ代を浮かせて積立投資
  • 投資先はSP500。徐々に資産が増えていった
  • 貯まった資金を元に、1泊2日のディズニー旅行を実現

1日目はランド、2日目はシー。
当時話題だった**プレミアムパス(ファストパス+飲み放題付き)**で、贅沢な時間を過ごせました。

本当は家族4人で行きたかったけれど、長男が来れなかったため、妻と娘の3人旅。

ホテルもディズニーの世界観そのまま。
妻と2人で散歩した時間は、いまでも鮮明に覚えています。


今、そしてこれからの目標

あの旅行で得た感動と達成感。
自分が“タバコをやめて変われた”という事実。

それを糧に、今でも禁煙は継続中です。

次の目標は、ディズニークルーズ

もちろん、長女の大学費用、老後資金、住宅ローン……
お金の悩みは尽きませんが、

  • 楽しみのために使うお金
  • 将来のために貯めるお金

どちらもバランスよく付き合っていきたい。

そして何より、妻が一番笑ってくれる選択ができたら——
それが一番幸せなことなのかもしれません。

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